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台湾での講演を振り返って

2020.6.24

目次

台湾での講演を振り返って 

医療法人社団歯友会 赤羽歯科 信濃町 院長 大久保将哉です。

今回は台湾 高雄での講演活動にて報告させて頂きます。
当医院ではマイクロスコープを診療に積極的に取り入れております。
新型コロナウイルスが流行する以前にマイクロスコープを用いた歯科治療の世界的な権威である私のメンターである先生のマイクロスコープセミナーに同行させて頂き、また講演をさせて頂く機会を与えて頂きました。

会場は台湾 高雄に位置する マイクロエデュケーションセンターといい、台湾の歯科医療の質を向上させるべく複数の歯科医師が資金を出し合い、歯科医師の教育の場として設立された台湾を代表する教育機関の一つです。

実際に台湾の先生方と触れ合い、お話をして感じたこととしまして知識を吸収しようとする意欲がとても強く、親日家が多いこともあるかもしれませんがとても物腰が柔らかく、紳士的な先生ばかりでした。
アメリカをはじめ、韓国、台湾、ヨーロッパなどでは歯科医師のステータスがとても高く、
国によっては医師より地位が高いところがあります。

日本での歯科医師のステータスは諸外国に比べ、高いとは言えないのが現状です。
日本には皆保険制度があり全ての国民に水準の高い医療を提供できる素晴らしい制度があるのも現実です。
しかし、歯科医療では時折、高額な治療が伴うことがあります。
保険制度内の医療行為と自費での医療行為が混在し、我々歯科医が最良であると判断する医療行為には自費による医療行為が多いと感じます。

当然患者様のご希望に沿った医療行為を行うようにしていますが、中には自費治療の提案自体に抵抗を感じる患者様もいらっしゃいます。

これは我々歯科医の説明不足に起因しているものだと思います。
医療行為による自費診療に対して費用対効果が少ないと感じさせてしまっているのだと思います。あるいは説明の仕方自体に問題があるのかもしれません。

台湾では比較的簡単な処置は保険診療、それ以外は自費診療です。
アメリカでは基本的に自費診療です。
アメリカの歯科医と話をすれば歯科治療は自費診療で行うものだという意識があり、
日本では保険診療と自費診療の選択ができます。

我々歯科医はなぜ自費診療が良いのかをしっかり説明する義務があります。
治療方法の提案をする際、当医院では学術文献の裏付けにより自費診療のご提案をするよう心掛けております。

最良だと思う医療行為に対するメリットを説明することが出来ない場合、我々が保険診療、自費診療の選択を患者様に委ねるよう行う説明が、自費診療を押し付けられたと捉えられてしまいます。

当医院ではあらゆる医療行為の選択肢、医療行為のメリット、デメリットをしっかり説明するよう心掛けております。

世界水準の質の高い医療から保険診療まで幅広く対応しておりますので、定期健診や
お口の中の不具合がございましたら医療法人社団歯友会 赤羽歯科 信濃町へ足をお運び下さい。

医療法人社団歯友会 赤羽歯科 信濃町 院長 大久保将哉
GCマイクロスコープ  講師