インプラント治療

先端技術とエビデンスに基づいた
インプラント治療

赤羽歯科「信濃町診療所」では、エビデンスに基づくインプラント治療を提供しています。インプラント治療とは、失った歯を補うために顎の骨に人工歯根を埋め込む方法です。法人全体では開業の1950年から2019年度までの間で5,198名の患者さんに対して9,515本のインプラント埋入治療実績があります。当院では歯科用CTなどさまざまな先端機器を完備しており、経験を積んでいる歯科医師が治療を担当しています。

インプラント治療とは

インプラントは、顎の骨にチタン製の人工歯根を埋め込んで支台にして、被せ物や特殊な入れ歯を使って歯の機能回復を図る治療法です。基本的にインプラントは、顎の骨に埋め込む歯根部(インプラント体)、歯根部と上部構造をつなぐ支台部(アバットメント)、そして上部構造という3つの部位からできています。顎の骨に埋め込む歯根部は生体親和性の高いチタンまたはチタン合金が使用され、表面に特殊加工を施し顎の骨と結合しやすくしています。外科手術の後、治癒期間を設けて顎の骨としっかり結合すると安定するので、装着した人工歯で噛みしめられる点が長所です。

歯を失った際の補綴治療には入れ歯治療やブリッジ治療がありますが、ほかに残っている歯にバネをかけたり、隣の歯を削ったりする必要があります。一方のインプラントは、周りの歯にほとんど負担をかけません。さらに刺激が伝わりやすいので、顎の骨が小さく縮んでしまうリスクも少なくすみます。

インプラントの治療費について

インプラント治療は健康保険が適用されない自費診療です。そのため、歯科医院によって治療費が異なります。費用の計算の仕方も医院独自になるので、治療前にはしっかり説明を受けることが重要です。インプラントの費用は大きく分けてインプラント埋入のための手術代と、種類によって異なる上部構造(人工歯となる部分)の2種類があり、それぞれを合計したものが治療費となります。

インプラント埋入費用には、精密検査代や一次手術、二次手術で発生する埋入手術代、さらに必要に応じて歯周外科処置費用や骨造成費用が加わります。ほかにもインプラントを埋入する部位や使用するインプラント体、そして手術方法によっても費用が異なる点は留意しましょう。当院では、治療計画の際に、治療方針や素材、期間や費用についても提示します。急に追加費用を請求することはありませんのでご安心ください。

充実の設備・環境による先端技術の
インプラント治療

外科手術を伴うインプラント治療には、精密診断が欠かせません。顎の骨に穴を空けるので、ほかの歯との位置関係や全体のバランス、そして神経や血管の位置まで、さまざまな情報を把握することが不可欠です。そのため、当院では詳細情報を3Dの立体画像で把握できる歯科用CTを活用しています。さらに取得したデータをもとに手術をシミュレーションし、その計画通りに行えるようにサージカルガイドを作成。これにより正確かつ短時間での手術を可能にします。


サージカルガイドや上部構造をつくるための型採りには口腔内スキャナー「トリオス」を使用します。従来の型採りは、大きく口を開けて、印象材のたっぷり入ったマウストレーをお口の中に入れたまま、ある程度の時間をじっとしていなければなりませんでした。患者さんに大きな負担がかかるうえ、嘔吐反射を起こしてしまう方もいます。一方で口腔内スキャナーは、小さなスキャナーヘッドでお口の中のデータを読み取れるので、すばやく正確に印象採得(歯型採り)ができます。また、手術は院内にある特診室(オペ室)で行います。患者さんが安心して治療に臨める環境が整っています。

エビデンスをもとにした的確な治療

インプラント治療は比較的新しい治療方法です。そのため、新しい素材や形、加工方法だけでなく治療器具や治療設備が多く開発されています。当院では国内外の学会やメーカーなどから得たエビデンスにアンテナを張り、常にアップデートした治療を提供しています。

当院には、インプラント治療やマイクロスコープを活用した治療経験があるドクターが在籍。SJやITI(ITI日本支部公認インプラントスペシャリスト)の認定を受けている歯科医師に関しては、インプラントを提供するジーシー社やストローマン社などからのオファーを受けてセミナーを開催することもあります。歯科治療の講師として大学で講義し、発表することもある信頼に足るメンバーばかりです。インプラント治療をお考えの際は、ぜひ当院まで一度ご相談ください。

インプラント治療の流れ

インプラント治療の流れ

インプラント治療法には、いくつかの種類があります。手術が1回だけの「1回法」や治療後すぐに人工歯を装着する「即時負荷」などさまざまです。こちらでは「2回法」の流れを案内します。どの治療法が合うのかは、お口の状態により異なりますので、診断結果によって最適な治療法を案内します。


STEP 01問診

患者さんのお話を伺ったうえで、ご質問に丁寧に答えます。インプラント治療に必要な診察を行い、この時点で判断できる範囲で、治療期間や治療費など選択肢を含めて説明します。

STEP 02検査

インプラント治療が行えるのか、どのような治療法ができるのかについては精密検査を行わなければ診断できません。口腔内の状態を把握するため、口腔内診査や歯ぐきの検査、レントゲン写真撮影、歯型採取、そして歯科用CTによる撮影などさまざまな検査を行います。

STEP 03治療計画の立案とご説明

検査結果をもとに診断します。歯や顎の骨、神経や血管などさまざまな情報を把握し、考えられる治療法の選択肢を検討します。そしてお口の状態を分かりやすく説明し、治療法や治療計画書、治療見積書をお渡しし、ご検討いただきます。何でもお気軽にご質問ください。丁寧に説明します。

STEP 04インプラントの前治療

治療計画にご納得・ご同意いただけましたら、治療開始です。インプラントを埋入する外科手術に先がけて必要な治療を行います。そして外科手術前には注意事項を改めて説明します。

STEP 05インプラント埋入(1次手術)

インプラント埋入手術を行うのは、法人グループ内にあるインプラント診療室です。局所麻酔のあと歯肉を切開し、顎の骨に穴を形成してインプラントを埋め込み、そして歯肉を縫合します。

STEP 06術後の消毒・抜糸

インプラント埋入後1日~2日で消毒します。約1週間~10日しましたら、術後の経過を確認し、縫合している糸を抜きます。

STEP 07治癒期間

インプラントが顎の骨と結合(オッセオインテグレーション)するまで待ちます。治療部位によりその期間は異なりますが、3~6ヶ月程度です。この期間中は症例に応じて仮歯もしくは仮の義歯を使っていただきます。

STEP 08アバットメント装着
(症例に応じて2次手術)

インプラントの顎の骨との結合を確認した後、症例に応じて2次手術を行います。局所麻酔後、歯肉を切開し、インプラントと人工歯の連結部分(アバットメント)を装着します。

STEP 09治癒期間

歯肉が治癒する期間を設けます。歯型を採り、仮歯を作製して噛み合わせを調整します。歯肉が治るまでの期間は1~6週間ほどです。

STEP 10人工歯の作製・装着

歯肉が治った時点で歯型を採取します。そして仮歯の形を参考に、患者さんに合わせた色の人工歯を作製します。

STEP 11メンテナンスと定期検診

インプラントを快適に長く使っていただくためには毎日のセルフケアと定期的な歯科医院でのメンテナンスが欠かせません。インプラント治療部位だけでなくお口全体をチェックして健康をサポートします。

監修者情報

院長・歯科医師

大久保

将哉

2002年4月 医療法人社団 歯友会 赤羽歯科 新宿診療所 勤務
2014年4月 医療法人社団 歯友会 赤羽歯科 信濃町診療所 院長就任

ITI Fellow
ITI 日本支部公認インプラントスペシャリスト
日本口腔インプラント学会 専修医(認定医)
日本矯正歯科学会
日本顎咬合学会 認定医
日本歯科審美学会 会員
CID club Activemenber
東京SJCD
JIADS club

「患者さんが求める治療」が何かをきちんと汲み取れるため、カウンセリングに多くの時間を割いています。特に心がけているのは、患者さんとの信頼関係の構築です。そのため、エビデンスベースで丁寧な説明をすることで治療への不安を少しでも払しょくしたいと考えています。患者さんと笑顔の関係を築けるからこそ、歯やお口のトラブルの根本的な解決につながると信じています。