お知らせ

日本口腔インプラント学会 第45回関東甲信越支部学術大会におきまして、       「学術賞」を受賞しました。

2026.9.23

目次

このたび、日本口腔インプラント学会 第45回関東甲信越支部学術大会において、当院で取り組んでいるインプラント治療に関する発表が「学術賞」を受賞しました。

発表テーマは、「粘膜支持型サージカルガイドプレートを使用したフラップレスサージェリーにおいて術中CT撮影を行い、リスク回避を行った1症例」です。

少し難しいタイトルですが、簡単に言うと、「患者さんの身体への負担をできるだけ抑えながら、より安全にインプラント手術を行うための取り組み」について報告したものです。

近年のインプラント治療では、CTによる画像診断やデジタル技術の進歩によって、手術前にインプラントを埋入する位置や角度をシミュレーションし、その計画をもとに作製した「サージカルガイド」を使用して手術を行うことが可能になっています。

さらに、条件が整った症例では、歯ぐきを大きく切開せずにインプラントを埋入する「フラップレスサージェリー」という方法を選択することができます。切開や縫合を最小限にできるため、術後の腫れや痛みを軽減し、患者さんの身体的負担を抑えられることが大きなメリットです。

一方で、歯ぐきを開かないということは、その下にある骨の状態を直接目で確認できないという側面もあります。例えるなら、小さな入口から器具やカメラを入れて行う腹腔鏡手術に少し似ています。低侵襲である反面、術前の診断と正確な手術操作が非常に重要になります。

そこで今回の症例では、術前のCTとデジタルシミュレーションだけに頼るのではなく、手術の途中でもCT撮影を行い、実際のインプラントの位置や方向を確認しました。計画と実際の状態にずれがないかを手術中に確認することで、必要に応じてその場で対応し、より安全性の高い治療につなげることが目的です。

私たちが大切にしているのは、「患者さんの負担を少なくすること」と「安全性を追求すること」の両立です。新しい技術には多くのメリットがありますが、その特徴や限界を十分に理解したうえで使用することが重要だと考えています。

今回の学術賞受賞を励みに、これからも日々の臨床で得られた経験を学術的に検証しながら、患者さんにより安心してインプラント治療を受けていただけるよう、診断・技術の向上に努めてまいります。

 

                    監修者情報

                    院長・歯科医師

                    大久保

                    将哉

                    2002年4月 医療法人社団 歯友会 赤羽歯科 新宿診療所 勤務
                    2014年4月 医療法人社団 歯友会 赤羽歯科 信濃町診療所 院長就任

                    ITI Fellow
                    ITI 日本支部公認インプラントスペシャリスト
                    日本口腔インプラント学会 専門医
                    日本矯正歯科学会
                    日本顎咬合学会 認定医
                    日本歯科審美学会 会員
                    CID club Activemenber
                    東京SJCD
                    JIADS club

                    「患者さんが求める治療」が何かをきちんと汲み取れるため、カウンセリングに多くの時間を割いています。特に心がけているのは、患者さんとの信頼関係の構築です。そのため、エビデンスベースで丁寧な説明をすることで治療への不安を少しでも払しょくしたいと考えています。患者さんと笑顔の関係を築けるからこそ、歯やお口のトラブルの根本的な解決につながると信じています。