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口臭について

2021.1.19

目次

    医療法人社団歯友会 赤羽歯科 信濃町 主任衛生士 美濃です
    新型コロナウイルス対策のためにマスクの着用が日常となりました。
    マスクをつけていると、ニオイが気になることはありませんか?
    もしかするとそれは、ご自身の口臭かもしれません・・・

    口臭にも、いろいろ種類があります。

    1)生理的口臭
    起床時、空腹時、緊張時、疲労時などに唾液が減少して起こる口臭です。
    誰もが日常生活の中で起こる現象ですので特に気にしなくてもいいでしょう。
    水分補給やうがいをすることで解消されることがほとんどです。

    2)食べ物による口臭
    ニンニクやお酒など、臭いの強い飲食物による口臭です。
    胃の中からなくなると自然に消えます。

    3)舌苔(ぜったい)
    ベロの表面には「舌乳頭」とよばれる細かい突起が無数にあります。
    この突起と突起の間が細菌の住処になっていて、その中には細菌の餌となる食べカスや古くなった口の粘膜が入り込み、これらがこびりついて出来たものを「舌苔(ぜったい)」と呼びます。
    ベロの表面がやや白っぽい程度なら問題はありませんが、ベロ全体が真っ白なら、そこからも不快な臭いが出ているのです。
    歯磨きだけでなく、舌ブラシでやさしく舌を磨きましょう。

    4)唾液分泌量の減少
    加齢、ストレス、不規則な生活、薬の副作用、口呼吸など、お口の中の唾液が減少することで口腔内に細菌が増殖して起こる口臭です。
    乾燥を防ぐために水分補給や唾液を多く分泌させるようによく噛みましょう。

    5)口臭恐怖症
    自分の口臭が生理的な範囲であるにもかかわらず、気にしすぎてしまうケースです。
    まずは、歯科医院で検査を受けて下さい。心因性のものであれば専門医に相談を。

    6)歯周病や虫歯
    口臭の原因の多くは胃腸によるものと思われがちですが、
    実は口の中の原因が口臭全体の90%を占めています。
    ・歯周病
    口臭で一番考えられるのが歯周病です。
    口臭と歯周病の間には、高い相関性があることが研究によりわかっています。
    歯周病の特徴は清掃不良などで歯と歯肉の境目の溝が深くなり、その中に多くの細菌が住みつきます。
    これらの細菌が出すガス(硫化水素やメチルメルカプタン)が口臭の原因になります。

    ・虫歯
    虫歯は独特の臭いを持っています。
    食べカスや虫歯菌が虫歯の穴の中にたまると細菌が繁殖して臭いがきつくなり、さらに虫歯が進行すると、タンパク質で出来ている歯の神経まで到達します。
    このときタンパク質が腐敗して口臭の原因になります。

    このように、
    ほとんどの場合口臭は口の中の細菌によって発生しています。

    口臭の原因が細菌により発生しているのであれば、口の中の細菌の数をいかに抑えるかが口臭対策のポイントとなります。

    そのためには、やはり日々の歯みがきが大切です。
    ただし歯ブラシだけで取り除ける歯垢(細菌の塊)は全体の約60%ほどです。

    歯周病や虫歯をしっかり予防するためには、
    歯ブラシだけでなくデンタルフロスや歯間ブラシを使用して歯間清掃を行うこと。
    そして、歯科での定期検診を受けることが必要です。
    来院お待ちしております。

    医療法人社団歯友会 赤羽歯科 主任衛生士 美濃