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虫歯の進行

2020.11.27

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医療法人社団歯友会 赤羽歯科 信濃町診療所受付の髙橋です。
山形県遊佐町出身です。
遊佐は「ゆざ」と読みます。漁業が盛んで小さいころから魚料理を食べる機会が多く魚を捌く腕前はプロ並み?です。
今回は、う蝕(虫歯)はどのように進行し、どのような治療を行うのかを説明します。
う蝕の段階を C₀~C₄で表します。

C₀:虫歯になる前兆です。C₁:表面のエナメル質が溶けはじめた浅い虫歯。

    C₀ 歯は白濁している状態で、この段階で十分に手入れを行えば虫歯に進行せずに済みます。
    C₁ ほとんど痛みはありません。この段階での治療は、虫歯の部分を削除して修復材を詰めるという、比較的簡単な治療で済みます。

    C₂:虫歯が進行し象牙質まで達したもの。

      象牙質というのは歯の形を作っているもので、そこまで硬いものではないので進行が早く、虫歯の穴が歯髄と言われる神経の部分に近付くにつれて、冷たいものがしみるようになります。治療はC₁の場合とほぼ同じですが、深いものは歯髄を保護する処置が必要になります。また、穴が大きくなっているものでは型を採りセラミックや金属などの「詰め物」を装着します。

      C₃:う蝕が歯髄まで達したもの。

        C₂で冷たいものがしみていたのが、次第に熱いものに痛みを感じるようになり、痛みの持続時間も長くなります。虫歯が歯髄炎を起こすと、何もしなくてもズキズキ痛むようになり
        歯髄を取り除く処置を行わないと痛みを抑える事は出来ません。C₃以上に進行した虫歯の治療には「根管治療」と言われる歯の根の治療が必要です。根管治療後は歯が非常にもろくなりますので、クラウンなどの「被せ物」を装着する事になります。

        C₄:歯冠のほとんどが崩壊したもの。

          歯冠部がほとんどなくなり、根だけ残っている状態です。歯の根を使って「さし歯」にするのに十分な健全歯質が残っていればC₃の場合と同じように「根管治療」を行い、残った根を使って土台を作りさし歯を装着します。しかし、健全な歯質が少なかったり、根の先の病巣が非常に大きくなっている場合には「抜歯」になるという事もあります。
          では、この中にあった「詰め物」「被せ物」の種類について紹介したいと思います。
          詰め物は、特にインレーと呼ばれる虫歯の範囲が小さい時に作られるセラミックや金属の詰め物が使われます。
          被せ物は、主にセラミッククラウンやFMCと呼ばれる金属の鋳造によって製作されたクラウンを使用しています。当院では、患者さんのお口の中の状況に合わせて担当医がよい治療方法をご提案します。
          虫歯の進行を防ぎ、健康な歯を保つ為にも、定期的な検診にお越しください。お待ちしております。

          医療法人社団歯友会 赤羽歯科 信濃町 受付 高橋